4月16日に行われたU-23アジアカップ「U-23日本代表対U-23中国代表」の一戦が行われ、1-0でU-23日本代表が勝利しました。
前半のうちにレッドカードで1人少なくなる展開でしたが、見事10人で守り切り初戦を勝利しました。
このアジアカップはパリオリンピックの最終予選を兼ねていて、日本は3位以内を目指しています。
そんなU-23日本代表で主軸を担う松木玖生選手と藤田譲瑠チマ選手は、パリオリンピック後にA代表に食い込んでくる可能性も高く、非常に注目度の高い選手です。
この記事では、そんな「オリンピック代表の松木玖生と藤田譲瑠チマの台頭によるA代表のボランチ争い」について解説していきたいと思います。
松木&藤田の台頭でA代表のボランチ争いは激化
日本代表のボランチといえば、リヴァプールで活躍しているキャプテンの遠藤航選手とスポルティングで活躍する守田英正選手が鉄板となっていますが、デュッセルドルフの田中碧選手やセルティックの旗手怜央選手も同等クラスの実力を持っています。
さらには、Jリーグにも浦和レッズの伊藤敦樹選手や鹿島アントラーズの佐野海舟選手も非常に優れたボランチとして度々日本代表に呼ばれています。
つまり。現時点でも2つのポジション(アンカー採用のフォーメーションならば3つのポジション)に6名の有力選手がいることになります。
オリンピック後は松木選手や藤田選手が高い確率でA代表に食い込んでくるはずなので、8名で代表のレギュラーを争うことになるのです。
欧州で活躍する選手が増え、選手層の厚くなった日本代表ですが、ボランチほどレギュラー争いが熾烈なポジションはないといえます。
松木玖生選手と藤田譲瑠チマ選手の特徴や今後の可能性
それでは、今後熾烈なボランチ争いに加わって来る可能性の高い松木玖生選手と藤田譲瑠チマ選手の特徴や今後の可能性を具体的に挙げていきましょう。
松木玖生の特徴や今後の可能性
昨日行われたU-23アジアカップ初戦でも得点を挙げた松木選手は、大舞台に強い選手です。
青森山田高校のエースとして高校選手権で大活躍し鳴り物入りでFC東京に加入した松木選手は、加入後すぐにレギュラーを獲得し、安定した活躍を見せています。
今季は20歳ながらキャプテンにも選ばれていて、そのポテンシャルはまさしく日本代表クラスであるといえるでしょう。
MFとしてはやや得点力はありませんが、それ以外の能力はすべて持ち合わせています。
身体の強さは佐野海舟選手と同レベルで、日本代表選手の中でも高い部類に入ります。
この1年ほどはパス能力が非常に高まっていて、実際に今季も7試合の出場で3アシストを記録しています。
左利きのボランチは非常に希少性が高いため、今後A代表に選出される可能性も高いでしょう。
また、松木選手は現在Jリーグでプレーしていますが、そのポテンシャルは欧州でプレーすべきレベルです。
日本代表のボランチでレギュラーを奪うならば、最低でもブンデスリーガのクラブでレギュラーとしてプレーする必要があるといえるでしょう。
松木選手は精神的にも非常に強く性格も明るいため、欧州のクラブでも十分にやっていけるはずです。
藤田譲瑠チマの特徴や今後の可能性
オリンピック代表世代において最も期待されている選手が、藤田譲瑠チマ選手です。
今回のアジアカップではキャプテンにも任命されていて、才能豊かな選手たちを束ねていかなければなりませんが、オリンピック代表ではこれまで13回もキャプテンマークを巻いていて、実力で一目置かれているため十分にキャプテンとしての役割を全うしてくれるはずです。
藤田選手のプレー面での特徴は、運動量が豊富でボール奪取の能力の高さや視野の広さ、そして推進力のあるドリブルがあるという点です。
身長はそれほど高くありませんが、当たり負けすることも少なく、チームに1人いると非常に助かるタイプの選手だといえます。
前述した松木選手も運動量豊富で激しい守備ができるため、この2人が中盤で組んでいると相手に中盤を制圧されることも少なくなります。
藤田選手はすでに欧州のシント・トロイデンに所属していて、一定以上の試合に出場しています。
得点やアシストといった数字こそそれほど出ていませんが、着実に経験値を伸ばしています。
オリンピック後にA代表に選ばれる可能性もありますし、U-23アジアカップやパリオリンピックでインパクトある活躍を見せれば、A代表定着だけでなく欧州でのステップアップ移籍も十分に可能であるといえるでしょう。
まとめ
今回は、「オリンピック代表の松木玖生と藤田譲瑠チマの台頭によるA代表のボランチ争い」について解説してきました。
U-23アジアカップに出場している松木玖生選手と藤田譲瑠チマ選手は、現在の実力はもちろん、今後の伸びしろもあるため近い将来A代表に呼ばれる可能性もあります。
ぜひ今回のU-23アジアカップで大活躍し、飛躍していってもらいたいものです。
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