トップアーティストによる大炎上はようやく鎮火となりそうです。
新曲『コロンブス』のMVを発表したMrs. GREEN APPLE(以下ミセス)は、そのMV内に差別的な表現が多数あったことから大炎上しました。
MVは1日足らずで非公開となり、世間から大きなバッシングを受けたわけですが、ようやくその炎上も収まりそうです。
この記事では、そんな「大炎上を乗り越えたMrs. GREEN APPLE」について解説していきたいと思います。
ミセス大炎上の経緯
ミセスが発表した新曲『コロンブス』は、他の曲と同じように同時期にMVが公式YouTubeチャンネルで発表されました。
しかし、その曲名やMVの内容があまりにも問題的なものであり、X(旧Twitter)などから一気に炎上してしまったのです。
・曲名となったコロンブスは、世界では近年奴隷商人や侵略者といったイメージとなっている
・類人猿が奴隷を想起させる
・類人猿にピアノを教えたり、人力車を引かせている
大まかにはこのような点が問題視されてしまったわけですが、MVの一部ではなく全編にこのような差別的表現が含まれているため、さすがに言い逃れは出来なかったようです。
CMソングとなっていたコカ・コーラ社は、即座に「当社はMVの内容を知らなかった」と釈明し、ミセス自身も炎上が始まってすぐにMVを非公開にし、ボーカルと務める大森元貴が即座に謝罪コメントを発表しました。
世界的な問題に発展する可能性もあるほどのMVであったため、素早い対処をしたものの炎上は止められず、いわゆる「大炎上」へと発展していったのです。
幸運だったミセス、大炎上を鎮火させた3つのポイント
結論から先に言えば、ミセスは無事にこの大炎上を切り抜けたといえます。
炎上を鎮火させたポイントを3つほど挙げてみましょう。
①誠意ある謝罪
まずはボーカルの大森元貴が誠意ある謝罪を行ったことが挙げられます。
言い訳ばかりをするのではなく、《ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうMVであったというご指摘を真摯に受け止め猛省しております》という言葉を使ったことで、「誰にでも過ちはある」と世間が感じたのです。
謝罪自体で炎上を止められたわけではありませんが、もしもこの謝罪の中で「猛省」といった言葉を使わずに言い訳に終始していたら、鎮火できないほど炎上は燃え広がっていったことでしょう。
②コカ・コーラ社の対応への批判
世界的企業であるコカ・コーラ社は、即座に「MVの内容は知らなかった」と釈明しましたが、これが逆に世間の反感を買ってしまいました。
「アーティストに責任を擦り付けて逃げた」といったイメージを与えてしまったのです。
20代後半の若いアーティストが「猛省」という言葉を使い誠実に謝罪した一方で、世界的企業が被害を受けないように釈明したことで、「ミセス可哀想」といったイメージが大きくなったのです。
これにより、わずかですが炎上が鎮火に向かっていったのです。
③さらなる新曲発表と『ライラック』の好調
もしもこの大炎上の前後に良い話題がなければ、完全に負のイメージが付きトップアーティストから転落してしまったことでしょう。
しかし、幸運にもミセスは炎上の前後に良いイメージがあったため、炎上を最小限に食い止めることができたといえます。
まずは新曲の発表。
「Honda 新型FREED」のCMソングに起用された新曲『familie』があることで、話題を炎上ではなく新曲に持っていくことができたのです。
1ヶ月ほど前には『Dear』という新曲も発表しているのもポジティブな影響をもたらしたといえます。
さらには、4月12日に発表した『ライラック』が絶好調というのも炎上を鎮火させた大きな要因であるといえます。
同曲はストリーミングで首位を走っていて、2024年を代表する1曲となりそうな勢いとなっています。
すでにストリーミング累計再生回数が1億回を突破していますが、これは史上5番目の速さとなっています。
まとめ
今回は、「大炎上を乗り越えたMrs. GREEN APPLE」について解説してきました。
新曲『コロンブス』のMVが差別的表現と判断されたことで、大炎上してしまったミセスですが、誠実な謝罪やコカ・コーラ社の対応、そして炎上前後の新曲の存在によって炎上は鎮火に向かっています。
ハイペースで楽曲制作を行うアーティストなだけに、今後発表する新曲で完全にイメージを回復させることができる可能性もあります。
果たしてミセスは今後どのような神曲を世の中に発表してくれるのか、期待しましょう。
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