4月28日、プレミアリーグ第35節「トッテナム対アーセナル」の一戦が行われ、2-3でアウェーのアーセナルが勝利を収めました。
この勝利でプレミアリーグ暫定首位となっているアーセナルは、2003-2004シーズン以来のプレミアリーグ優勝に一歩近づいたといえるでしょう。
日本代表DF冨安健洋も左SBでスタメンフル出場し堅実な守備で勝利に貢献しました。
この記事では、そんな「2003-2004シーズン以来のプレミア優勝を狙うアーセナル」について解説していきたいと思います。
マンチェスターシティにプレッシャーをかける勝利
アーセナルの試合は「フォレスト対マンチェスター・シティ」の一戦よりも数時間早くキックオフであったため、勝利することでシティにプレッシャーをかけられる状況でした。
そうした状況で見事アウェーで勝利を収めたのは、チームとして昨季よりも強くなっていることの証明であるといえるでしょう。
前日にリヴァプールがウェストハムと引き分け、事実上優勝争いから離脱となったため、これでシティとアーセナルの一騎打ちの形となったのです。
15分にCKからのオウンゴールで幸先よく先制します。
その後はトッテナムがCKやFKから大きなチャンスを作るものの、得点を奪うことはできませんでした。
ピンチを脱したアーセナルは27分、サカの個人技で追加点を挙げます。
勢いに乗るアーセナルは38分に3点目を奪います。
CKからハヴァーツが完璧なヘディングシュートを決め、なんと0-3で前半を折り返します。
冨安も後半立ち上がりにヘディングシュートを放つなど、この大事な試合で守備だけでなく攻撃でも存在感を放ちました。
64分にGKのミスからロメロに決められ1-3とされると、87分にはソン・フンミンにPKを決められ2-3と1点差に詰め寄られます。
しかし、トッテナムの猛攻をしのいだアーセナルは、見事難敵から勝点3を獲得したのです。
冨安は速さと強さを併せ持つクルセフスキーと何度もマッチアップし、奪いきれない場面もありましたが、結果的に決定的な仕事をさせずに試合を終えました。
別会場で行われたフォレスト対シティの一戦は、こちらもアウェーのシティが勝利し勝点3を上積みしました。
プレミアリーグは簡単な試合が1つもないことで有名ですが、アーセナルはこの終盤に3連勝し、シティは4連勝と互いに勝利し続けています。
シティは1試合消化試合が少ないため、アーセナルは残り試合全勝が必須
リヴァプールが離脱し、今シーズンもシティとアーセナルの一騎打ちとなったわけだが、状況的にはややシティが有利であるといえます。
なぜならば、勝点ではアーセナルが1ポイントリードしているが、シティはアーセナルよりも昇華試合が1試合少ないからです。
アーセナルは残り試合3試合であるのに対して、シティは残り試合が4試合となっていて、もしも双方が全焼したならば、必然的にシティが優勝となります。
つまりアーセナルは、残り試合を全勝した上で、シティが1試合だけでも負けるか引き分けるのを期待するしかないわけです。
可能性は十分にあるでしょう。
前述したようにプレミアリーグに弱いチームはおらず、シティといえどもどのチームと対戦しても苦労するものです。
特に5月14日行われるトッテナム戦は、強豪との対戦となりアウェーでの試合ということで、敗戦もしくは引き分ける確率も高めとなります。
アーセナルも5月12日にマンチェスター・ユナイテッドとのアウェー戦が控えているため、3連勝できるとは限りません。
優勝の行方は、「サッカーの神のみぞ知る」というところでしょうか。
今季終盤にきて存在感を増している冨安
今季の冨安は、例年と同じように怪我との戦いでした。
アジアカップで離脱した時期もあり、プレー時間だけをみればそこまでアーセナルへの貢献度は高くありません。
しかし、アルテタ監督からの信頼は非常に高く、直近2試合では左SBのスタメンで起用されています。
絶対に負けられない試合では、守備力の秀でた選手を使いたくなるのは当然であり、冨安は絶対的にその点において高い能力を持っています。
怪我やコンディションの不良がなければ、きっと5月4日のボーンマス戦、12日のマンチェスター・ユナイテッド戦、そしてプレミア最終節となる19日のエヴァ―トン戦でもプレーすることになるでしょう。
まとめ
今回は、「2003-2004シーズン以来のプレミア優勝を狙うアーセナル」について解説してきました。
長らく強豪でありながらもプレミア優勝から遠ざかっていたアーセナルですが、今シーズンは絶好のチャンスを迎えています。
優勝を争うマンチェスター・シティがやや有利ではあるものの、昨シーズンよりも経験値が増え一致団結しているアーセナルであれば、きっと2003-2004シーズン以来のプレミア優勝を成し遂げるのではないでしょうか。
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