久保建英はエムバペ擁するパリ・サンジェルマンに勝てるのか CL(チャンピオンズリーグ)のグループステージも終了し、2024年以降はいよいよ決勝トーナメント進出が始まります。 12月18日にスイスでCLラウンド16の組み合わせ抽選会が行われました。 日本人サポーターとしては、冨安健洋のアーセナルや鎌田大地のラツィオなども注目かと思いますが、やはり最も気になるのは久保建英が所属しているレアル・ソシエダでしょう。 グループステージを1位通過したソシエダは、フランス王者のパリ・サンジェルマンと対戦することが決定しました。 この記事では、そんな「CLラウンド16の組み合わせと久保建英の挑戦」について解説していきたいと思います。
CLラウンド16組み合わせ
ワールドカップよりもレベルが高いと称されるCLですが、今季はその決勝トーナメントに3人の日本人選手が挑みます。 対戦カードは以下の通りです。 2月13日 コペンハーゲン対マンチェスター・シティ RBライプツィヒ対レアル・マドリー 2月14日 PSG対レアル・ソシエダ ラツィオ対バイエルン 2月20日 インテル対アトレティコ・マドリー PSV対ドルトムント 2月21日 ポルト対アーセナル ナポリ対バルセロナ レアル・ソシエダの試合が前半の日程に組み込まれたことで、久保建英にとってはかなり厳しい状況となったといえるでしょう。 なぜならば、1月中旬から行われるアジアカップの決勝戦が2月10日に予定されているからです。 現在公式戦8連勝中で、FIFAランキングでも17位となっている日本代表はアジアカップの優勝候補であり、高い確率で決勝まで辿り着くことでしょう。 日本代表での序列も上がってきている久保であれば、間違いなくこの大会は主力としてプレーするはずですし、決勝戦にコマを進めればその試合でもスタメン出場するはずです。 同大会はカタールで行われるため、欧州との距離はそこまで遠くなく時差もそれほどありませんが、それでも10日に決勝を戦い14日にフランスでCLを戦うのはかなりコンディション的な難しさがあります。 ラウンド16の1stレグにスタメン出場したとしてもコンディションは万全ではないため活躍できない可能性の方が高くなります。 アジアカップの準決勝(2月7日もしくは8日)までプレーして日本代表を離脱し、CLラウンド16に備えるのがベストですが、大会の途中(しかも決勝戦直前)での離脱はチームにとっても本人にとってもあまり良くないため、結局決勝まで残る可能性が高いかもしれません。 <h2>初めての挑むCLで決勝トーナメントを経験できる久保建英</h2> 日本屈指のタレントである久保建英は、今季始めてCLに挑戦しています。 グループステージで昨シーズンCL準優勝のインテルと同組ということで決勝トーナメント進出は厳しいと予想されていましたが、終わってみれば3勝3分の1位通過を果たしました。 久保は得点こそ挙げられなかったものの、常に相手チームの脅威となり続け、レアル・ソシエダに主力としてグループステージ突破に大きく貢献しました。 22歳という若さでCLに出場するだけでもすごいことですが、久保はそうしたレベルの高い試合の中でもネッ角野プレーを披露しています。 すでにスペイン国内だけでなく欧州中に名前が知られてきていて、もしもCLの決勝トーナメントで活躍することになれば一気に世界的な選手として地位を確立させるはずです。 今季ソシエダがラ・リーガで4位以内を確保できなければ、おそらく久保はCL常連の強豪クラブに移籍することでしょう。 移籍した際にライバルたちに名前負けしないためにも、今季のCLで活躍しておきたいところでしょう。
エムバペとの真剣勝負、ソシエダに勝機はあるのか
レアル・ソシエダはグループステージを1位通過したにもかかわらず、クジ運が悪くラウンド16でパリ・サンジェルマンと戦うことになりました。 世界最高の選手といわれるエムバペが所属していることでも知られているパリ・サンジェルマンは、デンベレやアセンシオ、ハキミなど世界的な名手が揃っています。 また、久保のアジアにおけるライバルであるイ・ガンインも所属しています。 マジョルカ時代には共闘したこともあり、プライベートで仲が良い2人ですが、CLという最高の舞台で敵として戦うことになります。 個の力ではパリサンジェルマンの方が上ですが、ソシエダにも勝機はあります。 ソシエダにもスビメンディやミケル・メリーノ、オヤルサバル、ル・ノルマン、レミーロというスペイン代表選手がいますし、ブライス・メンデスやバレネチェアもいつスペイン代表に選ばれてもおかしくない逸材です。 さらには日本代表の久保建英にマリ代表のトラオレ、スコットランド代表のティアニーなどもいます。 ベストメンバーさえ組めれば、個の力で圧倒的に負けているわけではありませんし、チーム力でいえばパリ・サンジェルマンよりも秀でているといっても過言ではありません。 ラ・リーガで順位を上げる努力もしなければならないためなかなか厳しいとは思いますが、ラウンド16に向けてチームのコンディションを合わせていければ、ベスト8も夢ではないでしょう。
まとめ
今回は、「CLラウンド16の組み合わせと久保建英の挑戦」について解説してきました。 初めてのCL挑戦ながら決勝トーナメントに進出に貢献した久保ですが、ラウンド16ではフランス王者のパリ・サンジェルマンと戦います。 アジアカップの決勝が2月10日に行われる予定であるため、久保がラウンド16の1stレグにベストコンディションで臨めるかどうかはわかりませんが、ぜひ良い状態で大舞台に挑んでもらいたいものです。
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